今年も残りわずかですね。
これが今年最後のコラムになります。
ということで、本日はマーケティング、PR、広告、ブランディングの違いについて書かせていただきます。
まずはこちらの図をご覧ください。(Quicksproutより)
1. マーケティング : 男性「僕は最高の恋人だ」。
2. PR : 女性の友達「私を信じて。彼は最高の恋人になるわ。」。
3. 広告 : 男性「僕は最高の恋人だ。」「僕は最高の恋人だ。」「僕は最高の恋人だ。」
4. ブランディング : 女性「あなたが最高の恋人になることは分かっているわ」。
この図を見ると感覚的にそれぞれの違いが理解できるような気がしてきます。
マーケティング、広告は企業が伝えたいことを発信する。
PRは、第三者が企業の良いところを勧めてくれる。
ブランド(ブランディング)は相互理解ができている状態。
最終的にはブランドの構築(相互理解ができている状態)を目指すことになりますが、
その過程において、今までは広告のように企業から発信される情報に基づいてコミュニケーションを図ってきました。
しかし、SNSの普及による情報の受け手の変化、情報洪水などによって広告はスルーされる可能性が高くなり、
その一方で、第三者(口コミとかマスコミ報道)の情報は信頼しやすいという環境になってきています。
ただ、マーケティング、広告は、初期の段階(例えば、新商品のリリースや起業したてのとき)では
必要不可欠なものであるとも言えます。やはり、まずは発信しないと誰も知らないし、認知してもらえないので。
また、ブランドがある程度、認知された後も、有効であると思います。(広告を好意的に受け取ってくれるので)
そうなると、初期の段階から広告とPRを戦略的にミックスして情報を発信していくことが、とても重要になります。
そもそも、PRの定義(教科書的に)は、
企業と企業を取り巻くステークホルダーの間に相互に利益のある関係性を構築していく戦略的プロセス
となっています。
消費者、顧客、従業員、マスコミなどなど企業に関わる人に対して、企業の想いを伝え、
その人たちの意見を聴きながら(ある意味巻き込んで)お互いにハッピーになる関係性を築いていくことでファンにしていく。
そして、その人たちが自発的に他人に勧めてくれる。
ここまでくるとブランディングの定義と似てきます。
その中で、マスコミから発信される情報は、非常に信頼性が高く、関係構築のスピードを加速度的にあげていくことが可能になります。
また、マスコミ(記者)は広告と違い、企業の一方的な情報は取り上げてくれません。
社会性や新奇性、地域貢献性など彼らを支える読者に対して有益な情報かどうかが判断基準になります。
つまり、企業の事業、商品と社会性が合致した「PRストーリー」が求められることになります。
私たちは、この「PRストーリーづくり」のお手伝いさせていただいております。
2018年はモテる会社へ。
以上、年末のお忙しい中、最後まで読んでいただきありがとうございました。